出会い
今にして思えば13年間の片思いがやっと叶いました。
約13年前、私は小学校高学年でしたが、その頃から熱い車の想いが芽生え始めていました。以前、15歳離れた従兄が2ドアスペシャリティークーペのマツダ・コスモ（今で言えば日産シルビアみたいな格好良い車）に乗っていて非常に羨ましい思いをしていました。
免許を取れる年になるまでまだ6年以上も有るのに免許取ったらこれに乗るんだあれに乗り換えるんだと色々空想にふけていました。
当時の自分のカーライフ設計は18歳で免許を取りポンコツのホンダ・シビック（3代目ワンダーシビックでハッチバック）に乗り充実した大学生活を送り、就職したら新車のVTECエンジンを積んだシビックに買い換えいつかはアコード・インスパイヤーとホンダ車をドンドン乗り継いでいようと密かに考えていました。
ただ気になる点が1つありました。ときたま街をチョコマカ走る謎の小型車の存在でした。近所でその車を所有しているお宅が無かったので何という名前で何処のメーカーか又は国籍も分からず通り過ぎる度にいつも気になっていました。
愛らしい顔とキュートなお尻を持つ小型車に日に日に興味を持ち始めたのはこの頃でした。
あのミニカーはミニ！
中学に上がる頃にやっとあの気になる小型車（ミニカー）の名称が分かりました。
それは当時TVアニメで流行っていた「シティーハンター」で判明しました。
冴羽寮（リョウの左側には「狩り」の左側のヘンが付きます。注：ワープロの文字に無い字です！）ことシティーハンターがマグナムを武器に凶悪犯から美女のボディーガードをして戦うあのアニメです。
主人公冴羽寮（注）の愛車がローバーミニでした。そうか外車なんだ格好良い〜！と感激していました。特にそのミニのスポーティーバージョンのミニクーパーに特に強い感心を抱き始めました。ただ近所にローバーのお店が無かったので実車をゆっくり見ることは出来ませんでした。
18歳で待望の免許取得！でも...
高校1年生から予備校に通い夏・冬休みもみんながバイトしている間も講習に通い苦労したお陰で辛うじて大学も決まり春休みにやっとの事で普通自動車免許を取得できました。免許代は入学祝と言うことで両親に出してもらい非常に理解の有る親だと感激していました。
ミニクーパー10th記念限定車
ルンルン気分のお正月（93年1月）に開かれた輸入車ショーにて憧れの新車のミニとご対面しました。
フェラーリーやベンツ、BMWのコーナーに負けないくらいローバーのミニのコーナーは盛況でした。
ただプライスが172万円とありやはり外車は小さくても高いなぁという印象を持ちました。これではやはり自分はシビックが欲しいなぁと正直思いました。
ならばバイトしてポンコツ中古車を買えばいいと世間では思われますが、合格した大学は自宅から通学2時間でしかも理系の大学で現役で入学したために学力が半数以上を占める浪人生のレベルに達していなくて授業についていくのが大変でバイトどころでは有りませんでした。
田舎のキャンパスなので学年があがるにつれポンコツ車所有の学生が増えていきただ羨ましくいつも見ていました。当時住んでいた借家の自宅周辺は駐車場代3万円弱で下宿街のは高くても月3千円程度なことも自棄を起こすくらい羨ましかったです。
キャンパスの大駐車場にやはりミニが停まっていて気になっていましたが、当時は車なら何でも良いから乗りたいと思っていましたからミニへの憧れは小康状態でした。たとえ10年15年落ちの傷だらけ錆だらけのポンコツでも欲しいといつもカーセンサーの格安車のページを読んでいました。
免許を取得して1年2年3年と相変わらずペーパードライバーでした。レンタカーや友人の車を借りるのも手でしたが、教官が助手席に乗った教習車しか運転したことがないので無事故で走る自信が無く乗れずじまいでした。
待望のポンコツシビック入手
超氷河期の就職活動で最初に内定をもらえそうになった企業でペーパードライバーでは困ると言われ親を説得して渋々中古車を買うことになりました。ペーパードライバーだから落ちましたなんて洒落になりません！まぁこの時点で50社以上落ちていたので親も必死でした。
近所の中古屋で次の条件で車を探しました。
一番安い・AT・パワステ・エアコン・レギュラーガソリン仕様と言うことで9年落ち走行4.7万kmの昭和63年式の4代目グランドシビックなりました。
30万円を2万円も値引かせ買いました。
グランドシビック25R
両親にとっても
初のマイカーでした
